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2024年05月24日

京成2代目3200形の概要





5月20日に京成より2代目となる新型3200形の概要が公式発表されました。

まず第一陣として2024年度内に6両1編成を導入し、2025年冬の営業運転開始を目指すとされています。
しかしそうなると導入から運転開始まで半年以上の開きがあることになりますが、どうしてそんなに時間がかかるのでしょうか?
年度末最終の3月に導入されたとして、遅くとも5月ぐらいまでには運転が開始されてもよさそうなものですが、半年も経過したらせっかくの新車が古くなってしまいそうなのと同時に、1日でも早く乗車したいのにかなりもったいぶるような印象を受けざるを得ません。

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それではここからは発表された上のイメージ図によって明らかになったことから述べていきましょう。
まず先頭車の前面形状については、個人的にかねてから予想していた通り貫通扉を中央に配置した左右対称スタイルで、貫通扉の周りには幌を装着するための幌座も見受けられます。
京成の通勤型車両で左右対称スタイルは3600形の最終増備車以来35年ぶり、貫通路に幌が装着可能となるのは3500形の最終増備車以来実に42年ぶりといった感じで昭和時代の京成車両の形態が復活することになりました。

ただし時代が違いすぎるので当然のことながらデザインはかなり現代的になっています。
管理人としては日本国内のすべての通勤型車両の前面スタイルで一番好みなのが京成3100形で間違いなく、今回の3200形が3100形を上回るとはどうしても思えないものの、3100形の前面扉を中央に配置したらこうなるというようなデザインで、こちらも結構カッコよく一目見て気に入りました。
3700形を除いてはどこか野暮ったく垢抜けない印象が否めなかった京成車両も、そんな状態から完全に脱したと言えるでしょう。
それに西武鉄道のスマイルトレイン30000系や、京王電鉄の次期新車2000系みたいな愛嬌を持たせたような顔ではなくてよかったもと思っています。

またかなり大きな進化としては連結器が京成としてはおそらく初の密着連結器で、また電気連結器も初採用となることでしょう。
他の大手私鉄では密連が当たり前になっており「京成よ、ついにお前もか!」といった感じがしますが、それにより前面床下がかなりスッキリとしていることが、複雑なジャンパ栓で賑やかだった3500形までとは大きく異なる点だと言えます。
しかも電連についてはまだめずらしい上下左右に4つもあるタイプで、かなりの贅沢さに驚きました!

帯カラーは伝統の赤と青のラインとされながら前面については今回ブルーがかなり強調されている感じがします。
それにより正面から見た感じだと京成車両らしからぬ印象で、どうして赤帯をここまで細くしたのか不思議でなりません。
ただそれらの帯を直線ではなくカーブさせたのが前面のデザインのアクセントとなっておりなかなかイイ感じだと思います。
一方、側面は窓下の赤帯も上部の青帯もそれなりの太さがあり、こちらは京成車両らしいと言えるのではないかと。
また空港アクセスとして運行される機会がほとんどない車両であることから、3100形のような飛行機や沿線の名所イラストは省略されました。

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次に車内でもっとも意外だったのは、外観の側面を見たときに乗務員室扉と客用扉の間に戸袋窓がないのでピンときたのですが、乗務員室直後の座席がなく腰当てだけになっていることです。
この部分に座席を設置することは京成車両の伝統でもあったわけで、過去になかった車両といえば青電の2100形ぐらいしか思い浮かびません。
これはおそらく3100形までに比べ乗務員室の面積を拡大したかったからでしょう。
座席をなくしたならばこの部分を車椅子スペースにしてもよかったのではないかと思えますが、それすらもスペースが狭すぎて厳しい印象で、車椅子スペースは従来の車両と同じ場所にあります。
そもそも個人的にはこの乗務員室直後の座席に座ることはめったにないものの、どうしても座りたい状況のときに座席がないのは不便だと思えたり・・・
また中間にもフリースペースが設けられるとのことで、これは京成のみならず他の鉄道会社でも同じような傾向にありますが、座席数が結構少ない車両になりそうです。

さらに運転席背後の仕切りに窓がないことにも心底驚きました。
おそらくワンマン運転や機器類の配置などを考慮してのことではないかと思われますが、まるで東武鉄道の通勤型車両みたいで、京成の通勤車でこの部分に窓がないのは、まだ車体更新前で半室式運転台だった半剛製時代の青電にまで遡るのではないでしょうか。
またこの運転席背後に窓がないことのほかに、仕切り部分の扉が中央よりもややずれていることや窓配置などが左右非対称となっていることが京成車両としては異例で、左右対称になった前面スタイルとは対照的のように感じられます。

一方、座席については3100形と同じ掛け心地に優れたハイバックシートではなくなってしまったことが残念でなりません。
普通としての運用が多く長距離の利用客が少ないためと判断したからなのかもしれませんが、たとえ短時間の利用でもハイバックシートにして欲しかったものです。
あと一般座席のシートがブルーで寒色系にしたのはどういうことでしょうか。
ブルーのシートといえばアクセス特急向けの3000形3050番台がそうでしたが、今度は本線系統の車両がブルーになるとは驚きました。
一般座席はエンジ、優先席はブルーに統一したほうが混乱を招かず好ましいと思うのですが・・・
さらに空港アクセスとして使用する車両ではないことから座席のスーツケース置き場がないことも3100形との大きな違いだといえるのではないかと。
それ以外は基本的に3100形に準じた内装といった印象です。

ここからはあくまでも管理人の憶測になりますが、3200形の編成形態や将来について述べていきましょう。
まず6両1編成を導入とされていたことから当初は6両が基本編成になるのかと思いましたが、公表されたイメージ図が4両編成なのと車番が3204になっていることから結局は3500形と同じ2+2=4両が基本の編成形態になる模様です。
つまり1本目は3204-3203-3202-3201+3206-3205という6両編成になるのではないかと。
その場合、先頭車3201と中間車3206が連結されることになります。
乗務員室にスペースをとられる先頭車が編成の中間に含まれるというのはあまり好ましいことではなく旧態依然とした感じもするので、個人的には更新後の初代3200形6M車のように基本を6両編成として2+4をA編成、4+2をB編成といった方式で組み替えるのではないかという予想もしていたのですが、結局は3500形などと同じ古い方式になりました。
わざわざ前面の貫通扉を中央にして貫通幌も取り付けられるようにしたうえ密連や電連まで装備したとなれば、3200形は先頭車同士や先頭車と中間車が連結される機会が多いとみるべきでしょう。

ただし当ブログ2023年5月26日付の記事でも述べたのですが、個人的には3200形はあまり多くは増備されないのではないかと考えています。(当ブログ過去記事
この記事で管理人は3200形が増備されるのは3400形・3500形・3600形の置き換えが済むまでと予想していますが、今回の3200形のイメージ図で車両番号に3000形や3100形のようなハイフンが見当たらないことから、その予想はある程度当たっているのではないかと思えてなりません。
従って3200形が8両編成で運転される機会もそれほどなさそうな気がします。
今の時代、中間に乗務員室が2ヶ所も含まれるのは無駄なだけではなく収容力が減る点でも褒められたことではないので、それは尚更だと言えるでしょう。
ゆえに一応は乗り入れ各社線も含め全線走行可能な仕様にはなっているらしいものの、都営浅草線や京急に乗り入れる機会もあまりないかもしれません。
そして3100形は現状の3150番台8連7本で終了らしいので、将来的には3700形などの置き換え用として8両固定編成の3300形が登場するものと思われます。

あとMT比関連についてですが、オールMということはまずあり得ないでしょう。
そうするとMT比が1:1ということも考えられるわけですが、京成でMT比1:1は青電の2000形・2100形+210形や、それ以降だと初代3200形VVVF試作車ぐらいしかなく、そこまでM車の比率を高くすることにこだわり続けてきた京成が果たしてすんなりとMT比1:1にするでしょうか。
まぁすでに述べたように今回の3200形は意に反して伝統を打ち破る面もいくつかあるだけに、1個あたりの主電動機出力を上げてMT比1:1とした可能性もあり得なくはないと思いますが・・・
あるいは8M以外の赤電や3500形と同じく1C6M方式を採用しているとか?
2両単位で分割可能でオールMやMT比1:1を避けるとなればおのずと6Mになるでしょう。
そうなると1C6M方式も3500形以来ぶりに復活することになります。
それから今回の2代目3200形は赤電の4連でいうと3200形以降のM2-M1'-M1'-M2ではなく、赤電3150形以前と同じM1-M2'-M1'-M2という組み合わせになることもわかりました。

なお個人的に気になるのは先頭車の前面に転落防止幌が見当たらないことです。
先頭車同士や先頭車と中間車を連結するのであれば、連結部に隙間があいてしまうためどうしても必要なもののはずで、3500形もその点で問題がありましたが、3200形の運転開始後にどうするのか注目されます。

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あとは運転台パネルが相変わらずアナログのままなのか、それともグラスコックピットが採用されているのかなども気になるところですが、それは今後詳細が発表されるまで待つしかないでしょう。
posted by SS at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京成車両関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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