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2015年09月11日

京成赤電回顧3150形後編





今回は京成赤電3150形の更新時から再期までについて振り返ってみましょう。

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3100形までの更新工事は若返りをはかるのみで、内外ともに見た目上の変化はあまりなかったのに対し、1983年(昭和58年)3月から1985年6月まで、3167-3170を皮切りに実施された3150形の更新はかなり大がかりなものになりました。

前面は前年に登場した最新鋭車両3600形とほぼ同じイメージとされ、かなり近代的なスタイルへと改造されたことには当時驚かされたものです。(イラスト4)

また、更新前はほぼ半数の車両にしかなかった行先種別幕が全車に設置され、とくに前面上部中央の表示幕は3600形と同じように行先のみを表示するタイプになって見やすくなりました。

前面の種別表示については板式のものが踏襲されながら、更新前のように外部ではなく、乗務員室内部で差し替えができる内臓タイプに変更されています。

内装では3100形の更新ではごく一部だったステンレス製の側扉を全車に採用したほか、化粧板を3500形2次車以降や3600形と同じイエロー系統のものに張り替えたり、極力無塗装化が進められたりしたことにより、イメージが大きく変わりました。

そして3150形更新工事の目玉は、なんといっても冷房改造が同時に行われたことでしょう。

赤電で夏場に涼しい思いができるというのは、本当に画期的なことでした。

なお、竣工したばかりの3500形や3600形で車内に入ったときに漂っていた新車特有のにおいが、更新されたばかりの3150形に乗ったときも感じられたので、それは新車というよりも新しい冷房装置が放っているにおいであることがはじめてわかったものです。

あと3150形以前の車両は、3200形以降の車両よりも側壁が薄いため、冷房改造にあたり側扉脇の袖部に補強柱が新設されていました。

それは3100形以前の冷房改造車も同様だったながら、3150形のものに比べると若干小型化されたものだったと記憶しています。

さらに更新前の3150形は2両分割不可能な4両固定編成だったことはすでに述べましたが、更新時にユニット間の連結器を棒連結器から密着自動連結器に変更し、貫通路も狭幅として2両分割可能としたため、形式内で6連や8連が自由に組めるようになり、おのずと優等運用に充当される機会も増えました。

更新後についても3150形が他形式と混結された例はあまりなかったと思いますが、個人的には1989年頃に3187-3188の2両ユニットが、更新時にVVVF化された3200形3291-3294と混結されているのは確認しており、乗車した記憶もあります。

あと更新後の改良として抑圧ブレーキ装置や自動扉選択開閉装置などが新設されました。

その後1993年(平成5年)6月から2年間で、赤電他形式と同様グレー基調の塗色への変更が行われています。(イラスト5)

3150形全車の塗色変更が完了して間もない1995年10月に、3163-3166・3167-3170の4両編成2本8両がイラスト7のように帯を青系の濃淡色に変更のうえ、1次車として北総へリースされました。

その際に改番も行われ、7050形7051-7054・7055-7058となっています。

それによりすでに活躍していた元京急1000形の7150形7161〜7168が廃車されました。

1996年(平成8年)4月には、3157-3158が3100形3121-3122と組み、他形式との混結となって千葉急行にリースされました。

また、翌1997年6月には、すでに千葉急行にリースされていた3100形3125-3128の廃車にともない、その代替として3151-3154がリースされています。

これらの車両は、京成の塗色からイラスト6のように帯の色が逆に塗り替えられたほか、車体側面のKeisei切り抜き文字を撤去し、妻部に近い側面に「千葉急行」の文字がペンキで描かれていました。

1998年(平成10年)2月には北総へ2次車として3171-3174・3183-3186がリースされ、7061-7064・7065-7068に改番されました。

この2次車の前面の帯の色は、イラスト8のように上下とも明るい青色とされています。

その代替として7150形7151〜7158が廃車となり、北総の車両から元京急1000形が消滅しました。

翌3月には京成車として活躍していた3155−3156と、千葉急行にリースされていた3157-3158の4両が廃車となり、3100形3121-3122がまだ残っていた中で、3150形として初めて解体されています。

なお、3157-3158の廃車に伴って3161-3162が京成色のまま千葉急行にリースされ、同じく3100形3121-3122と組まれたので、帯色が異なる混色編成となりました。

さらに同年9月に北総リースの1次車7055-7058(京成時代番号3167−3170)の廃車に伴い、その代替として3175-3178が7071-7074に改番のうえ3次車としてリースされましたが、この編成は前面帯が1次車と同じ色となっています。

同年10月1日には千葉急行が解散して京成に引き継がれ、千葉急行へのリース車は必然的に京成に戻されました。

さらに3121-3122は11月いっぱいでついに廃車となり、残った3161-3162は3159-3160と組成され、本来の編成に戻り京成で活躍を続けました。

2000年(平成12年)2月には元特急車の3191-3194が廃車され、リースされることなくすぐに解体されています。

翌3月には北総リースの2次車7061-7064・7065-7068(京成時代番号3171-3174・3183-3186)の廃車により、代替として3179-3182・3187-3190が4次車として、7081-7084・7085-7088に改番のうえ1・3次車と同じ前面帯でリースされ、この時点で異彩を放っていた2次車の前面帯が消滅し、全車統一されました。

翌2001年4月には、京成で最後まで残っていた3159-3162が廃車され、この時点で京成3150形は形式消滅となっています。

この編成は3150形としては唯一、京成グループのCIが貼り付けられた車両でもありましたが、翌5月に5次車として北総へリースされて7091-7094となり、7051-7054+7091-7094という8連が組まれました。

代わりに、それ以前に7051-7054と組んでいた7071-7074(京成時代番号3175−3178)が廃車となっています。

2003年(平成15年)2月になると北総に3700形3801-3808がリースされ、その代替として7051-7054(京成時代番号3163-3166)および7091-7094(京成時代番号3159-3162)が廃車のうえ解体されました。

その後北総リース車として最後まで残った7081-7084・7085-7088(京成時代番号3179-3182・3187-3190)の8両も、同年12月に3200形3221-3224と3233-3236が7250形7251-7258に改番の上リースされたことにより、12月23日のさよなら運転をもって京成に返却のうえ解体され、リースされていた元3150形も全廃となったのです。

それは同時に片開き扉を持つ8M車の消滅でもありました。

なお、この3150形で廃車となった車両の冷房装置の中には、長野電鉄3500系の冷房化の際に再利用されたものもあります。
posted by SS at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京成赤電回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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