当ブログ内のすべてのテキストや画像等の無断転載を禁止します。
また、管理人はできるだけ正確な情報を記すよう心がけてはおりますが、
中には間違っている部分もあるかもしれませんので、予めご了承ください。

2015年08月14日

京成赤電回顧3150形前編





今回は京成赤電3150形の登場時から更新前までについて振り返ってみましょう。

クリックで拡大!


京成3150形は、1963年(昭和38年)2月から11月までの間に、4両編成11本44両が新造されました。

京成の車両として初の4両固定編成となり、運転台や乗務員室のない中間車も京成の通勤車両としては初めてのものだったと思います。

前面形態は3100形とあまり変わらないものの、幌が埋込式から着脱式となり、幌座にステンレス製の飾り帯が取り付けられたことだけでも、3100形までよりも新しい車両という感じがしたものです。

また、アンチクライマーも若干大型化されました。(イラスト1)

屋根上についても、3100形までの大きな特徴だったモニター通風器をやめ、角型ベンチレーターを設置した普通屋根になっています。

室内では当初から蛍光灯カバーが廃止され、蛍光灯の数も若干減らされるなど、車両内外ともに合理的な設計となった分、見た目の豪華さは薄れ標準的になったと言えるかもしれません。

台車についてはTDカルダンの汽車製造製、WNカルダンの住友金属工業製ともに3100形2次車とほとんど同じタイプのものが踏襲されています。

なお、3150形44両のうち最後に増備された3191−3194は、それまで特急車だった1500形の通勤車化に伴う代替として製造され、外観や性能は他の3150形と同じながら、車内の各扉間にボックス式の固定クロスシートを設置した点が大きく異なっていました。

その後1968年(昭和43年)になると先頭車両に列車無線が取り付けられたり、翌1969年頃からは3151〜3190の側扉窓の支持方式が黒色Hゴムから太枠金具押さえ方式に改造されたりしています。

また、1968年に3187−3190の前面上部中央と側扉間幕板部に行先種別一体型表示幕が試験的に設置され、その直後に新造された3300形2次車にて同タイプの表示幕が本格的に採用されました。

翌1969年には3151-3170にも表示幕が波及し、3100形までの車両はもとより、両開き扉である3200形や3300形1次車よりも近代的な外観を持つようになったと同時に、現在では当たり前となっている側面で行先と種別が瞬時にわかるというのはかなり便利だったことに違いありません。(イラスト2)

ただ、試験による設置に何故3150形が選ばれたのか、また試験のあと3151-3170に設置したならば、どうして全車に採用しなかったのかが今でも謎のままで、京成のやることはよくわからない点が多いというのが正直なところです。

さらにそれらと同時期に奇数中間車成田寄りの貫通路に、ステンレス製で両開き式の引戸が設置されました。

京成赤電の広幅貫通路に扉が設置された例は他になく、これが唯一のものになると思われます。

そのほか、時期は不明なものの前面の運行番号表示器の大型化やワイパーの交換が行われました。

1972年(昭和47年)5月には特急車3191〜3194の通勤車化改造が行われロングシート化され、他の3150形では施工済みだった側扉の窓の支持方式変更も、やや遅れながらその際一緒に施工されています。

1980年(昭和55年)に入ると赤電他形式とともにファイアーオレンジ基調の塗色への変更が順次行われ、3150形は全車が更新前に塗り替えを完了しました。

同時に行先種別一体型表示幕付車の表示幕が白地に黒文字から青地に白文字に変更され、イラスト3のようになっています。

なお、更新前の3150形は完全な4両固定編成のため、2両単位での分割ができませんでした。

また、更新前の3100形の解説でも触れたように、6両を組成するための3100形2次車の相方として、3150形ほど相応しい車両はなかったのではないかと思うのですが、京成では当時何故か3200形にこだわっていたこともあり、個人的には特急車3190番台を除く更新前の3150形が他形式と混結されているのは見たことがありません。

従って、ほんの一時的に連結器を交換したり、狭幅と広幅の貫通路をつなぐことができるテーパー幌の使用により、3150形のみで6両を組成した事例もあったようですが、基本的には単独の4両編成による運転ばかりで、しかも優等運用に6両編成が増えてからは普通運用がほとんどだったと記憶しています。

ただし、特急車3190番台については、同じく特急車である3200形3290番台が登場して以降、そのうちの2両ユニットと連結した6両編成で運転されるのが基本でした。
posted by SS at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京成赤電回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック