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2015年07月31日

京成赤電回顧3100形後編





今回は京成赤電3100形の更新時から再期までについて振り返ってみたいと思います。

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1980年(昭和55年)に入ってから3000・3050形に引き続き3100形も更新工事が行われることになり、同年7月に竣工したトップナンバーの3101-3102を皮切りに1次車と2次車が同時に更新され、イラスト5のような前面形態となりました。

最終出場は1982年12月に竣工した3105〜3108で、この最後の4両は津田沼から宗吾車庫内に移転した大栄車輌の新工場にて更新が行われた最初の車両となっています。

更新により半数の乗務員室を撤去して2両分割可能な基本4両編成とされ、その他若返りのため細かい点もいろいろと改良されましたが、スタイル上は内外ともに更新前とそれほど変化がありませんでした。

ただ、前編で触れた更新前に塗色変更が行われた3105-3108・3121-3124・3133-3136以外の車両は、更新と同時に塗色も変更されています。

そのほか3103-3104・3133-3134の4両は、更新により側扉がステンレス製で、窓ガラスの支持も枠のない3150形更新車以降と同様の金具押さえ式のタイプのものに交換されましたが、全車の扉をそうしなかったのは、3121〜3124と同じく試用目的だったことが考えられます。

更新後は形式内、さらに1次車・2次車各グループ内で4連単独や6連が組まれることばかりで、後述する最晩年期の3150形との混結以外は、他形式と連結されているのを見たことがありません。

その後、車側灯の2灯化や、車内の吊り手が増設されたりした点は3000形や3050形と同様です。

また、戸閉保安装置、戸閉再開閉装置、抑圧ブレーキ装置、自動扉選択開閉装置も新設されました。

1987年(昭和62年)に入ると冷房化工事が行われ、最初に改造されたのは2次車の3121-3124でした。

冷房化と同時に行先・種別表示幕も設置されましたが、前照灯や尾灯の位置はそのままだったため、かつて更新前の3150形の一部に存在した行先・種別表示幕付の車両を若干彷彿させられたものです。(イラスト6)

そして1989年12月に改造された3109-3112をもって、3100形32両全車の冷房化が完了しました。

なお、側扉の小窓で異彩を放っていた3121-3124は、更新時も冷改時も扉はそのままでしたが、冷改から1年後ぐらいに同じくステンレス製で通常サイズの窓の扉に交換されてしまいました。

ただ窓の支持方式は他の京成車両には例のない細い金具枠の中に小さなゴムが入ったものだったと記憶しています。

冷改後は1次車・2次車各グループ内で4連単独や6連のほか、8連が組まれ優等列車として運用される機会も多くなりました。

1993年(平成5年)11月からはグレー基調の塗色への変更が行われ、上部左右に前照灯がある車両でこのニューカラーになったのは3100形のみでした。(イラスト7)

しかし、1次車の3109-3112・3113-3116は、ファイアーオレンジ色のまま1995年3月に廃車されています。

翌96年1月から3月にかけて3101-3104・3105-3108・3123-3124・3129-3132・3133-3136の計18両が、グレー基調の塗色車としては初めての廃車となり、1次車もすべて消滅し、2次車6両を残すのみとなりました。

そのうち1996年1月に2次車の3125-3128が3050形3071-3074の代替として千葉急行にリースされましたが、3050形までのリース車のようなブルー基調への塗色変更はされず、イラスト8のように帯の色を反転させただけとなっています。

そのほか、車体側面の「Keisei」の切り抜き文字を撤去し、妻部に近い側面に「千葉急行」の文字がペンキで描かれる程度の変更にとどまりました。

同年3月には3050形3067-3070の代替として3121-3122が3150形3157-3158と組成のうえリースされ、この時点で京成塗色の3100形は消滅しています。

その後1997年(平成9年)6月に3125-3128が京成に返却後廃車となりました。

1998年10月1日には千葉急行が解散して京成に引き継がれることになり、リースされていた3121-3122は3157-3158とともに京成に戻され、それ以降も塗色はそのままで車体に描かれていた千葉急行の文字だけ消して走り続けたことから、2年半ぶりに京成車としての3100形が復活したと言えるでしょう。

このように3100形の中で最後まで残った3121-3122ですが、それから2ヶ月後の12月に入ってから廃車され、京成3100形はついに形式消滅となりました。

なお、3121-3122は前記した側扉の小窓化や、更新直前の行商専用車としての使用、さらに3150形と混結され千葉急行へのリース、そして3150形からもすでに廃車が出ている中での延命と、特異な生涯を送った車両でした。
posted by SS at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京成赤電回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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