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2015年06月05日

京成赤電回顧3000形





当ブログでは今回よりしばらく、昨年度中に全廃となった京成赤電の各形式について、管理人が作成した各形式のイラストをもとに、簡単に振り返ってみたいと思います。

まずは3000形からです。

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3000形は1958年(昭和33年)5月に日本初の地下鉄乗り入れ対応車両として2両固定編成7本14両が新製されました。

当初は青電塗色で登場し(イラスト1)、初めて赤電塗色が採用された3050形の新製後に、3000形も赤電塗色化され、ATSや応荷重装置、列車無線も取り付けられました(イラスト2)。

1970年代に入ると、特徴的だった屋根のモニター通風器を廃し通常のベンチレータータイプに、さらに単なる白熱灯式だった前照灯が、3050形以降と同様のシールドビームに改造されています。

それにより前照灯自体は3050形と同じ径の小型のものになりましたが、イラスト3をよく見ればわかるように台座の径は変更されなかったため、シールドビーム化後も3050形との識別は容易でした。

また、運行番号表示器が2桁で窓上に独立したタイプから、3桁で窓内にて表示するタイプに変更されています(イラスト3)。

そのほか、更新前の細かい変更点としては、客用側扉窓ガラスの支持方式が黒色Hゴムから金具に改良されたり、カバー付の車内蛍光灯が経年により暗くなってしまったため、カバーの撤去が行われたりしました。

その後1977年(昭和52年)6月から1978年(昭和53年)11月にかけて更新が行われ、前面はイラスト4のように近代化され、とくに2灯化されたことで、まるで豚の鼻のような前照灯が更新化後の最大の特徴だったと言えるでしょう。

また、3001〜3008は3002・3003および3006・3007の乗務員室を撤去して2両分割が可能な4両編成とされましたが、3009〜3014はすべての乗務員室を撤去のうえ2両ユニット3本の完全なる中間車とされたことが特筆されます。

それらの2両ユニットを3000形や3050形へ組み込むことにより、中間に乗務員室が存在しない6両編成を組めるようになりましたが、これは当時の京成では画期的なことで、もちろん一般通勤車では初であると同時に、1982年(昭和57年)に3600形が登場するまでは、京成通勤車の6両固定編成はこの2両の中間車ユニットを組み込んだ3本のみでした。

その後1980年(昭和55年)からの塗色変更により、この3000形もファイアーオレンジの新赤電色に順次塗り替えられています(イラスト5)。

さらに車側灯の2灯化や、車内の吊り手が増設されたりしたものの、更新後は廃車までとくに大きな改造工事は行われませんでした。

そしてかろうじて1990年代まで活躍したものの、1991年(平成3年)3月に新型車両3700形が就役したことにより、冷房化されることもなく同年3月末をもって14両全車が引退し形式消滅となりましたが、3004は赤電塗色や更新前の形態に復元のうえ、宗吾車庫内にて静態保存されているのは周知の通りです。

なお、3000形は3001〜3008が汽車製造会社製の台車・TDカルダン・東洋電機製造製モーターの組み合わせ、3009〜3014が住友金属工業製の台車・WNカルダン・三菱電機製モーターの組み合わせでした。

そのうち、TDカルダン車が履いていた汽車製造会社製のKS-114台車は、3050形や3100形1次車のKS-116台車と外観上の差異はほとんどなかったものの、WNカルダン車が履いていたFS-318台車は、3050形以降3300形も含めた金属バネのWNカルダン車や、現在でも新京成8000形で見られるFS-329系統の台車とは若干異なり、枕バネのコイル数が多く高さもある、ちょうどヘビがとぐろを巻いているかのような、やや異様な見た目が特徴的なものでした。

あと他ではあまり記述されていない点として、3050形以降の車両は側扉が完全に開いた状態だと戸袋内に扉のすべてが納まったのに対し、3000形は完全に納まらず、ゴムの部分が少しだけはみ出したという記憶があります。
posted by SS at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京成赤電回顧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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