
当ブログで何度も取り上げてきたとおり、2月末をもって京成3300形が全廃となってしまいました。
すでに述べたように管理人は2月28日のさよならイベントには参加できませんでしたが、その4日前に3304編成が運行されていたので、乗り納めを済ませた次第です。
車体外部に若干の痛みは見られたものの、内装はそれほど劣化が感じられず、性能や乗り心地なども一度更新されているとはいえ、とても46年前に製造された車両とは思えないほど見事なものでした!
また、ここ2年ほどは3300形に乗る機会に恵まれなかったのですが、久しぶりに乗ってみて高速走行時における昔のWN駆動特有の悲鳴や痺れを感じるほどの振動を味わった際、もうその体験はできなくなるのだと考えると思わずホロッときて、少し目が潤んでいたかもしれません。
というわけで3304編成については乗り納めをすることができたものの、3344編成のほうはどうしても運用情報をつかむことができず、最後に乗ることができませんでした。
3344編成は今となってはかなり貴重な大手私鉄の金属バネ車で、とくにWN駆動の3343-3344ではよりダイレクトな痺れ感を味わえたことを考えると、本当に残念な限りです。
それでは、廃車となった3304編成と3344編成の車両データと、ほとんどが夜間に撮影したものとなってしまいますが、これまでに管理人とレッドラインさんが記録した画像を以下に掲載します。
★参考車両データ
京成3300形3301-3304
竣工:1968-11-20
冷房改造:1987-05-14
更新:1989-06-30(3301-3302)/1989-08-08(3303-3304)
製造所:東急車輌
主電動機製造所:三菱電機
駆動方式:WNドライブ
台車:FS-361A
在籍期間:約46年3ヶ月間
📷京成3301以下4連/2015-02-24/京成津田沼駅

📷京成3301側面/2015-02-24/京成津田沼駅

📷京成3301FS-361A空気バネ台車/2015-02-24

📷京成3304以下4連/2015-02-24/京成津田沼駅

📷京成3304車内/2015-02-24

📷京成3302側扉/2015-02-24

📷京成3302天井/2015-02-24

📷京成3304/2013-06-22/津田沼車庫

★参考車両データ
京成3300形3333-3334
竣工:1971-01-14
※1971-02-14という説も有
冷房改造:1985-05-24
更新:1991-08-06
製造所:東急車輌
主電動機製造所:東洋電機
駆動方式:TDカルダン
台車:KS-131
在籍期間:約44年1ヶ月間
📷6連時代の京成3333/2003-09-04/千葉中央駅/画像提供:レッドラインさん

※3300形のTDカルダン車が履いていたKS-131型金属バネ台車は、103系や113系など国鉄新性能車両の台車として広く普及していたDT21型に酷似した形態のものでしたが、これも3333-3334の引退とともに消滅しました。
📷画像の台車は3353のもの

★参考車両データ
京成3300形3343-3344
竣工:1972-01-13
※1972-02-10という説も有
冷房改造:1984-07-13
更新:1992-02-13
製造所:汽車会社
主電動機製造所:三菱電機
駆動方式:WNドライブ
台車:FS-329D
在籍期間:約43年1ヶ月間
📷京成3344以下4連/2014-06-07/津田沼車庫

この3343-3344が履いていたFS-329型金属バネ台車については、今後も新京成8000形でほぼ同じ形態のものを見ることができます。
なお、廃車となった3300形の一部は早くも宗吾で車体切断のうえ北館林車両解体場(渡瀬北留置線)へ陸送された模様で、やはり今回も宗吾で解体が行われることはなさそうです。
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