
前回の東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転について取り上げた記事の中で、それと同時に東横線と東京メトロ日比谷線の相互直通運転が廃止されることにも軽く触れましたが、1964年(昭和39年)から長年に渡り行われてきた歴史のある相直が廃止されてしまうのは残念なことです。
もっとも、日比谷線との相直列車は東横線内ではすべて各駅停車なだけに、大半の乗客は中目黒で乗り換えているのが実情で、直通運転もあまり意味がないと思えるのと同時に、副都心線との幅広い種別による相直が開始されると、どうしてもそちらがメインとなるのは仕方ないことでしょう。
これにより東京メトロ03系が東横線内で、そして東急1000系が日比谷線内でそれぞれその姿を見ることができなくなります。さらに東急1000系については東横線でも運用を終了させることで、東横線の運用車両がすべて20m4扉車に統一されることになるのも、東急側にとってはかなり大きなメリットではないかと思える反面、余剰となる東急1000系の用途がまだ決まっていないとのことで、その動向がかなり注目されるところです。
それにしても、日比谷線開通前の東武・営団・東急による協議で、すでに20m車を導入していた東武が日比谷線についても20m車規格を主張したのに対し、営団と東急は当時まだ20m車の導入実績がなかったことや、18m車規格のほうが地下鉄建設でなにかと有利だったことから、結局18m車規格に落ち着いたという記述をよく目にしますが、にもかかわらずここへきて東横線が20m車への統一を達成し、東武伊勢崎線と日比谷線の相直は引き続き行われるので、伊勢崎線はまだまだ永遠に20m車に統一できないというのは、なんとも皮肉めいた話としか言いようがありません。。。
といったところで、今回が今年最後の記事になります。
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