
2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故から7年が経過しました。もう二度と同じような事故を起こしてはならないのは言うまでもありませんが、その後も全国の鉄道で速度制限箇所における速度超過が後をたたないことがNHKのニュースで報道されておりました。中でもとくに多いのは工事などにより臨時に設けられた速度制限箇所における超過ということですが、youtubeでもそういった動画がアップされています。
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京急の上り快速特急で川崎駅発車後、よく見ないとわかりにくいものの次の六郷土手駅の手前に徐行予告信号機があり、同駅の先に40km/hの徐行信号機がありますが、いつもどおり最大ノッチで加速をして徐行信号機を過ぎてからあわててブレーキをかけているのがわかります。幸いにして事故にはいたらずに済んだとはいえ、突入時点で遅くとも100km/hは出ており、60km/h以上の速度超過であることは間違いありません。
こういった臨時の速度制限箇所が設けられている場合、運転前の点呼等で必ず確認しているはずですが、やはり人間が運転している以上、失念やついうっかりみたいなことはどうしても避けられず、かといってごく一時的な速度制限のために機械的にいちいち速度を落とすようにするのも難しそうですが、この動画を見て感じるのはとにかく信号機がわかりづらいということです。とくに京急のように高速で走行する鉄道だと見落とす可能性も多くなるだけに、規定の信号機だけではなく、ほかにも何かもっと目立つ標識を設置するなどの工夫が必要かと思います。
あと福知山線のみならず全国の鉄道路線で最高速度と制限速度の差が大きいなど危険箇所への「速度照査型ATS」の設置はかなり進んだのでしょうか。まだ設置されていない箇所があるならば、あの大惨事を絶対に繰り返さないためにも早急の対策が望まれるところです。
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