
千葉県成田市、「イオン成田SC」の脇を通る高架橋には、現在はJR成田線が、2010年4月からは成田新高速鉄道も走る予定になっていますが、もともと成田新幹線を開業する目的のために、この高架橋が建設された時代から地域住民が要望していた「土屋駅」の設置について、今でもその声が根強く残っており、成田新高速鉄道が開業する際に、駅の設置を熱望しているという新聞記事を見ました。地域住民のほか、成田市も「パーク・アンド・ライド」などの構想を持ちつつ働きかけているほか、イオンモールとしても「地域住民の利便性を高める駅の設置は大きなメリットがある」と好意的に受け止めているようです。
いっぽう、鉄道の運行を担う肝心な京成電鉄では、さらに西側5kmの場所に「成田ニュータウン北駅」の設置が決まっており、そのうえ土屋駅も設置することになれば、日暮里〜成田空港間を36分で運行することが難しくなるということで、難色を示しているらしいです。素人考えでは、36分で運行される有料特急「新スカイライナー」は、土屋駅を設置したとしても通過すれば問題ないのではと思えるところですが、駅を設置すると最高速度160kmでの走行が困難となり、かなりスピードが制限されることを余儀なくされるので、その分タイムロスになるということなのでしょう。
しかし、駅が設置されれば、地域住民の利便性が向上するばかりではなく、成田イオンSCへクルマ以外で行く場合にも便利になります。とくに、このSCでは外国人客を多く見かけるのですが、それは成田空港を乗り継ぎで利用する外国人の多くが訪れているからのようで、今や国際的とも言える人気の高いSCなだけに、なおのこと交通の便をよくする必要があるのではないでしょうか。たとえ1時間に1本程度だとしても、時間のかかる路線バスよりは便利になろうというものです。
さらに、JR成田線にも土屋駅を設置するならば乗換駅としても機能し、北総鉄道の千葉ニュータウン方面と、JR成田線の成田市街、総武本線の佐倉、四街道、千葉方面などが結ばれることになるので、ぜひ実現してもらいたいものです。
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