今ではほとんど耳にする機会がなりましたが、昔は制動時に「シャー」というような独特の音を発する鉄道車両が多かったものです。とくに吊り掛け駆動の電車は大半がそうだったほか、カルダン駆動の高性能車でも耳にすることがあり、当方の記憶では京急700形(のちの2代目600形)がかなり派手な音を発していたのが印象的です。
これは踏面ブレーキの制輪子(ブレーキシュー)が普通鋳鉄製の場合に発生する音のようですが、BVEの中にその音をものの見事に再現している車両データがあります。
■BVE伊豆箱根鉄道1100系■ファイル名=IzuHakone1100
■ダウンロード先=http://seibu-labo.s101.xrea.com/
もともとは西武701系だった車両で、当方は過去に乗ったことがあるとしてもすでに記憶にありませんが、ネットで聞いた走行音とこのBVEデータを比べてみたところすべてが完璧といった印象で、運転台のパネルなども細かい部分までよく再現されていると思います。

ちなみにこの車両は西武時代には冒頭で触れた制動時の独特の音をまったく発していませんでした。
それが伊豆箱根鉄道1100系では確かに発していることが次の動画でハッキリとわかり、これは西武から譲り受けた際にブレーキシューを鋳鉄製のものに交換したからでしょう。
西武701系は本家の西武鉄道ではすでに全廃されていながら、複数の地方鉄道へ譲渡されて現在でも活躍が見られるものの、伊豆箱根鉄道1100系は来年には姿を消すことになっているだけに、BVEでとてもリアルな車両データとして再現されたのは非常に意味のあることだと思います。
【BVE車両関連の最新記事】