
今回は先月末に発表された7月17日の成田スカイアクセス開業時の京成新ダイヤについていろいろと考えてみたいと思います。
まず、スカイアクセス経由の新型スカイライナーのダイヤについては、管理人が当ブログ昨年4月9日付の記事で予想した各駅到着、あるいは出発時刻が下りはまったく同じ、上りも成田空港発車時刻に1分の差がある以外は予想通りでした。(当ブログ該当記事)
ただ、異なっていたのはほぼ終日に渡り20分毎で運行するものと考えていた点です。実際には朝方の下り列車のみ20分毎に運行されるものの、あとは毎時2本体制となっており、しかも日中は上野発が毎時00・40分、成田空港発が39分・59分発と変則的になっています。これは後述する本線経由のシティライナーとの兼ね合いによるものですが、新型スカイライナーが閑散時でも等間隔で運転されない点はちょっと意外でした。
続いてスカイアクセス経由の一般特急について、以前は上野発着になるような気配だったため、管理人が同じく昨年4月16日付の記事で当面の成田・羽田両空港間直通列車、あるいは都営線内主要駅と両空港を結ぶ最速列車にすべきであることを述べましたが、やはりまったくその通りになりました。ただしこちらも1年前の時点ではほぼ終日20分毎と予想していましたが、実際には40分毎になるようです。おそらくスカイライナーにしても特急にしても、20分毎では輸送力が過剰になってしまうからでしょう。
なお、当方はこの「アクセス特急」の両空港間の所要時間について、羽田へ向かう列車が99分、成田に向かう列車が104分と予想しましたが、実際には標準で103分と、これも結構その予想に近いものでした。(当ブログ該当記事)
次に現行の本線経由のスカイライナーとAE100形については、「シティライナー」という形で存続することになりました。AE100が全廃にならずに済んで本当によかったと同時に、ついに京成が2種類の有料特急専用車両を保有することになるのは嬉しい限りであり、かねてから懸念していた新線ばかりに力を注いで本線をおざなりにするようなことがなかった点は高く評価したいと思います。
存続の話については以前から聞いており、当ブログでも仮に残すなら現行の40分サイクルのダイヤパターンからすると80分毎、あるいは120分毎程度になると予想したことがありますが、蓋を開けてみれば60分毎という頻度にも驚かされました。毎時1本確保されているのであれば現行の40分毎と比べてもさほど利便性に差はないといえそうです。そうなると運用に必要となる本数は3本、予備が1本で計4本と、半数以上のAE100が残ることになります。
ただし40分サイクルのダイヤに60分毎の列車をねじ込むとなると、どうしてもパターンが崩れキレイなダイヤにはならないことでしょう。あと船橋から一気に成田というのはちょっと距離がありすぎるので、勝田台あたりにも停車するとより便利になるのではないかと思いますが・・・
このシティライナーは成田空港発上りが毎時19分発で、毎時39分発と59分発のスカイライナーと合わせてちょうど20分毎の等間隔になっていますが、上野発は基本的に毎時50分発で、スカイライナーと合わせると毎時00・40・50分と等間隔にはなっていません。これはシティライナーの所要時間、そして上野駅での折り返し時間や線路容量の関係で仕方なかったものと思われ、とくに等間隔にこだわる必要はないとはいえ、有料特急の発車時刻が若干集中しすぎの印象を受けるところです。
あとはこれも以前から言われていたことではありますが、モーニング・イブニングライナーの使用車両が新型AEとなるため、本線の高砂〜成田空港間でも乗車できたり、その走行シーンを見ることができます。
また、本線のダイヤは有料特急が40分毎から60分毎になる以外は、各種別とも基本的に現行の運行本数と変わらないものと思われます。
そのほか、快速の千住大橋停車や押上線に残っていた急行種別の廃止などが行われる予定です。さらに金町線の高砂駅新ホームが完成し、7月5日(月)に先行してダイヤ改正が実施され、金町線の運行本数が増発されることになりました。
というわけで、新ダイヤの詳細な発着時刻の発表が待ち遠しい限りです。(京成公式PDF)
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