
当ブログ今年7月1日の記事でも触れた北総線の運賃問題ですが、千葉県の森田知事が今月5日、来年夏頃までに予定されている成田新高速鉄道の開業に合わせ、運賃を5%値下げすることを発表しました。
しかし、減収分の負担に難色を示す京成を押し切っての値下げは評価できるものの、5%では初乗り運賃が200円から190円に、京成高砂から印旛日本医大間が820円から780円になるにすぎません。それではまだまだ運賃が高く利用しにくい鉄道というイメージの払拭には至らず、沿線住民からは不満の声が相次いでいるようですが、北総鉄道が空港アクセス路線になれば増収が見込まれることもあり、知事をはじめ関係者はさらなる運賃値下げを働きかけていくとのことです。
一方、当方が前回の記事で指摘した京成本線の運賃との兼ね合いの部分においても、5%の値下げ程度ではうまくいきそうもありません。従って北総線経由で成田空港を起点とした場合、京成高砂以遠よりも距離の短い北総線内の駅までを利用する方が運賃が高くなるという矛盾したケースが出てくることが現実味を帯びてきたわけですが、そのあたりどういった運賃設定にしてくるのか興味深いところです。
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第三セクターのつぎはぎ路線になってしまったのも仕方ないとは思いますが
それでは運賃が高くなるのも当然と言えるでしょう。
とにかく今回の5%にとどまらず、さらなる値下げを期待したいものです。