
新型スカイライナーAE形の就役により、現行のAE100形が全廃となることは確実ですが、初代AE形の下回りを流用して3400形が新造されたように、AE100形の機器類も再利用しないはずがないと見ていました。このたび京成から発表された今年度の事業計画によれば、成田新高速鉄道の開業に向け特急用車両を新造するとされていますが、これがまさにAE100の機器を流用して生まれ変わる車両になるとみて間違いないでしょう。
どんな車両が登場してくるのか、こちらも成田新高速鉄道プロジェクトにおける楽しみのひとつとなっています。有料特急が運行される同一路線上の、そんなに長時間の乗車にもならない一般特急にクロスシートの車両を導入してくるとは考えにくいものの、京成があえて特急用車両と発表するからには、従来どおりの単なるロングシートによる通勤車両ではないことを期待したいものです。当方としては、京急2100形をベースにした2扉のクロスシート車で、シートピッチをできるだけ詰めると同時に、混雑時や大型荷物の持ち込み備えて座席の一部をJR西日本の関空快速向け223系0番台のような横3列配置が理想的ですが、まぁ京成がそんな車両を導入することはないでしょうw しかし、いずれにしても以前当方が予想した新高速経由特急の都営、京急方面への乗り入れはなさそうで、上野発着になるものと思われます。
それにしても、京成は新高速側にばかり力を注ぎ、京成本線側はむしろサービスダウンになりそうなことが懸念されるところです。管理人的には、そのAE100の機器を流用したクロスシート車を本線経由の特急にこそ導入してほしかったと思えてなりません。たとえば、上野や日暮里、船橋から成田までの需要もあるわけですが、現行ではスカイライナーが利用できるのに、それがなくなるとどうしても一般特急を使わざるを得ず、そこで所要時間の短縮は難しいとしても、せめてクロスシート車にして快適性を向上してもらえないものかと。一部報道によれば本線にもスカイライナーを残すという話もあるようで、それならまだいいのですが・・・ 新高速プロジェクトに社運を賭けるのも結構ですが、昔から京成を利用してきたお客の多い本線のサービスレベルアップも忘れないで欲しいものです。
(京成公式>平成21年度鉄道設備投資計画PDF)
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