
今週の23日火曜日、京成鬼越駅脇の踏切で3017編成の下り普通列車と軽自動車が衝突するという結構大きな事故が発生しました。この軽自動車が、踏切で衝突を起こす直前に国道14号線で他のクルマへの当て逃げ事故を起こしていた状況から察すると、逃げるのに必死で踏切で止まっている車列を対向車線から追い越して、警報機の鳴っている踏切内に無理矢理突っ込み事故を起こしたものと考えられます。
今回は列車の乗員乗客に負傷者が出なかったことは本当に幸いでしたが、盗難車でこういった無謀な運転をするような輩が死亡するのは当然の結果として、実に迷惑千万な話です。今からおよそ6年前の2003年1月23日にも京成大久保〜実籾間の踏切で今回と似たような事故が起こり、当方もその復旧作業を見守っていたわけですが、踏切の安全対策は障害物検知装置の設置により飛躍的に向上したものの、このようないきなり踏切内に突入してくるクルマ等に対しては、せっかくの装置もまったく役に立たず、遮断機をもっと頑丈なものにするか、踏切自体をなくすぐらいしか手立てがありません。
今回はたまたま鬼越駅に停車する普通列車で減速中だったことや、スカート付の3000形だったことが幸いして、事故後の被害がそれほど大きくならずに済みましたが、これがもしスカイライナーや特急・快速だとしたら、ちょうど真間川付近までのカーブから直線にさしかかって力行走行中のうえ、スカートのない3600形ならば車両の下にクルマの車体を巻き込んで下手すると脱線など、被害はもっと甚大なものとなり、復旧作業にもさらに時間がかかっていたことでしょう。
故意に遮断機の下りている踏切に突入するような危険行為は、みずからの命を落とすばかりではなく、他人を死傷させたり多大な迷惑をかけることにもつながるだけに、本当にやめてもらいたいものです。
(SANSPO.COM該当記事)


事故現場の踏切
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