

まず3200形について2025年2月22日(土)に営業運転開始との公式発表がありました。
6連1本しかないだけに、人が集中して混乱が起きないことを祈るばかりです。
そして1月24日にマスコミに向けて公開されたため、いくつか疑問に思っていたことが判明しました。
そのひとつ目は運転台パネルのグラスコックピット採用の有無でしたが、残念ながら従来の通期型車両と変わらずアナログメーターのままで、乗客にはまったく関係のないこととはいえJRや他の関東大手では大半がすでに取り入れているものなので、時代遅れの感が否めません。
京成に乗り入れる都営5500形もグラスコックピットなので、京成もいい加減採用するべきでしょう。
次に3200形のモーターの数について、当ブログでは以前8M以外の赤電や3500形と同じ6M方式ではないかと予想しました。
1C6Mかどうかはまだ不明なものの、2号車と4号車は前後の台車ともにモーター付、、1号車と3号車は連結面寄りの台車がモーター無とのことで、予想通りかつての6M車とモーター数の合計が同じということになるでしょう。
あと車両番号にハイフンを付けなかったのは、自由に組み換えを行う車両のためややこしくなるからだそうです。
しかしそれにより3000形のように100両超えといった大量増備はできない車両でもあることは明らかでしょう。
続いて座席を3100形のようなハイバックシートにしなかったのは普通としての運用が多く長距離の利用客が少ないためと判断したからではないかと過去の記事で予想しました。
しかしこれは都営や京急との直通規格で1両あたりの車両重量を35トン以内にするよう定められており、そのために重量増加を招くハイバックシートの採用が見送られたようです。
3200形は上野方先頭車の自重が34.9トンとかなりギリギリの設計とのことですが、8連での運行や都営浅草線に乗り入れる機会はめったになさそうなので、そこまで制約されるのであれば一層のこと京成線内専用にすればもっと自由な設計が可能で、安く製造できたのではないかとも思えるところですが・・・
最後に先頭部の転落防止幌については設置しないことが明らかになりました。
その代わり転落防止の対策として「注意放送装置」を設置し、ホーム停車時に注意を促す放送を流すようにはするそうです。
しかしそれでは不完全で転落をなくすことはできないでしょう。
とくに関西のJRや大手私鉄の車両では先頭部にも転落防止幌を設置している車両が多い印象で確かに見栄えはあまりよくないものの、それならば着脱式にしてでも取り付けるべきではないかと思えますが・・・
以上となりますが、総体的にいえるのはいろいろとよく考えられており、かなり金のかかってそうな車両だということです。
前面を中心とした外観のスタイルも3100形とともに他社を含めた通勤型車両の中でもっともカッコいいと思えるほどで申し分ありません。
ただしやはり都営や京急への直通仕様としたことがどうしても過剰すぎて無駄のような気がします。
また京成車両の伝統でもあった乗務員室直後の座席がなくなってしまったことが非常に残念でなりません。
先頭部のときはほとんど座らないものの最後部のときは座ることもあるのでなくなったのは痛手です。
また6両や8両では乗務員室が中間に含まれるので座席数がかなり減ることにもなるでしょう。
今回の3200形はワンマン運転向けなどの機器に場所をとられて乗務員室を拡大せざるを得なかったからのようですが、将来登場する新形式車両ではまた座席が復活するよう願いたいものです。